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「くぼみ」確認 ナウマンゾウ足跡再調査始まる 幕別忠類

11年ぶりに始まったナウマンゾウの足跡の化石発掘調査(29日午前11時20分ごろ、化石発掘跡地。金野和彦撮影)

 【幕別】町忠類のナウマンゾウ化石発掘跡地で29日、11年ぶりとなるナウマンゾウの足跡の化石発掘調査が始まった。初日から二つの層準(地層の単層と単層の間の面)で、くぼみを確認した。調査は11月2日まで、見学も可能。

 再発掘調査はナウマンゾウ化石発見50周年を記念して、町が北海道博物館の協力を得て実施した。同博物館学芸員の添田雄二学芸員、足寄動物化石博物館の澤村寛館長らが調査団として作業に当たる。

 足跡化石はナウマンゾウ化石の年代を測定するため2008年に行った地質調査で確認され、北海道初のナウマンゾウの足跡と判明した。当時の調査では偶蹄(ぐうてい)類の足跡も確認されている。複数の足跡化石が見つかれば、群れによる移動など、ナウマンゾウの暮らしをうかがう手掛かりとなる。

 初日の午前中は11年前の調査地で、幅1・5メートル、奥行き4メートルの範囲を深さ最大1・5メートルまで掘り起こし、断面を調査した。ナウマンゾウの化石が見つかった地層から50センチと1メートルの層準で動物か砂れきに押された痕とみられるくぼみが複数見つかった。

 添田学芸員は「2層準で荷重痕が見つかったのは成果」と手応えを感じていた。午後は、くぼみが見つかった層準を水平に掘り進めた。(澤村真理子)

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