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「ゆで落花生」発売へ グランナッツLLC初の商品化

新商品「レトルトゆで落花生」を手にする田中代表(中央)ら(新井拓海撮影)

 産学官金連携で十勝の落花生産地を目指す「十勝グランナッツLLC(合同会社)」(帯広、田中一郎代表)は、地場産原料を使った「レトルトゆで落花生」を商品開発した。初の自社加工品で、十勝産落花生のおいしさを広く発信するのが狙い。今月末からの限定販売を予定している。

 LLCは、2017年8月に開始した同名のプロジェクトのメンバー有志、NTTデータ経営研究所(東京)やエア・ウォーター十勝食品(更別)、田中代表、増田正二帯信金相談役、帯畜大の秋本正博准教授などが出資し7月に設立。落花生の栽培や加工技術の確立、1次加工などを担う。同時に、連携する芽室の農業者中心に生産者組合(LLP)も立ち上げ、栽培から販売のバリューチェーン(価値の連鎖)化を進める。

 新商品は、芽室町の生産農家で収穫、洗浄した落花生を短時間のうちに味付け、パッケージ化して加熱・加圧処理した。「袋から加熱するので、水でゆでるのに比べ、うまみが逃げない」と田中代表。常温管理できるのも特徴。レトルト設備があるエア・ウォーター十勝食品が製造を担当し、品質などの監修は、協力事業者の大手食品メーカー・ソントン(東京)が全面協力した。

 希望小売価格は1パック(200グラム入り)680円(税抜き)。プロジェクトメンバーのコープさっぽろの十勝3店(かしわ、ベルデ、さつない)と札幌で販売予定で、今後販売先を増やす。1万パック限定。田中代表は「LLCは将来、落花生のペーストなど1次加工品を各関連製造業に卸し、企業の成長につながる活動を目指すが、まずはおいしさを認知してもらいたい」と話している。問い合わせは田中代表(080・3127・6812)へ。(佐藤いづみ)

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