白樺学園で秋季道高校野球V報告会、快挙のナインを祝福「もっと上を」
高校野球の第72回秋季北海道大会を制し、十勝勢初の優勝に輝いた野球部(戸出直樹監督、業天汰成主将)の優勝報告会が15日午前、白樺学園高校(嶋野幸也校長、生徒412人)で開かれた。来春の選抜大会(センバツ、春の甲子園)出場をほぼ確実とし、来月の明治神宮大会の出場権を得たナインを生徒全員が祝福、部員はさらなる成長を誓った。
報告会は午前11時から行われ、優勝旗を手にしたナインが全校生徒の拍手に包まれて入場した。台風19号の犠牲者への黙とうをささげた後、業天主将(2年)が「厳しい戦いだったが、全員でてっぺんを取れた。神宮に向けて頑張りたい」と報告。戸出監督は「(春夏の支部予選で敗れた)3年生の悔しい思いを1、2年生が受け止め輝いてくれた。感謝の気持ちを忘れず戦っていきたい」と語った。
試合が行われた札幌には、準決勝と決勝に吹奏楽部が駆け付けて応援した。嶋野校長は「全校生徒の応援のたまもの。もっと上を目指せるチームと信じている」と激励した。
報告会後、エースの片山楽生投手(2年)は「にぎやかに祝ってくれてうれしかった」と笑顔を見せ、「神宮大会までの1カ月で修正できるところを引き締めたい」と決意を述べた。2年生は16日から修学旅行でマレーシアに滞在する。業天主将は「バットは持って行けないがボールは持っていく。部屋ではストレッチや体幹トレーニングをしたい」と旅先でも練習を欠かさずに取り組む予定だ。(松田亜弓)