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ナウマン化石の展示作業体験 忠類の児童生徒

ナウマンゾウの化石骨について解説する添田学芸員(手前右)と真剣に耳を傾ける忠類中の生徒

 【幕別】忠類ナウマンゾウ化石骨発見50周年記念事業の特別展(5日~11月4日・忠類ナウマンゾウ記念館)の開幕を前に、忠類小学校(仲敏行校長)と忠類中学校(佐々木典郎校長)の児童生徒が1日、半世紀ぶりに十勝に戻った化石骨の展示作業などを手伝った。子どもたちは“地域の宝”に興味津々の様子で、大役を果たした。

 中学の全校生徒47人は、化石骨の展示作業の一部と北広島マンモスの模型の組み立てを交互に体験した。北海道博物館の添田雄二学芸員、北広島市エコミュージアムセンターの畠誠学芸員がそれぞれ指導した。

 生徒は4~6人一組になって化石骨が収められた木箱を慎重に主展示室へ移動し、ふたを開けて中身を確認。臼歯の化石にも触れさせてもらい、形状や質感を確かめた。1年生の矢崎白遥さん(12)と黒坂快斗さん(12)は「本物の化石は重量があってびっくり」と貴重な体験を喜んでいた。

北広島マンモスのキバを取り付ける忠類小の児童(金野和彦撮影)

 生徒からは「化石を買うとしたらいくらくらいですか」との質問もあり、添田学芸員は「値段は付けられない。たとえ100億円と言われても譲れない」と応じていた。

 忠類小の6年生14人は、高さ3メートルの北広島マンモスの組み立ての仕上げに挑戦した。中学生が組み立てた胴体に顔と鼻、キバを装着し、最後は全身の毛並みを丁寧に整えた。

 特別展「忠類で発見された化石たち~忠類ナウマンゾウ化石の里帰り」では、同博物館が保管する忠類で発掘された全47個の化石骨が十勝で初展示される。同センター所蔵の北広島マンモスの親子の実物大模型も登場する。開館は午前9時~午後5時。特別展期間中は休館なし。(澤村真理子)

忠類と足寄2館 相互優待券発行
 忠類ナウマンゾウ記念館と足寄動物化石博物館は、5日から「2館相互優待券」を発行する。特別展の期間中は、同記念館で常設展示されている化石のレプリカを同博物館に移設し展示する。どちらか一方で入館印をもらうと、一方の入館料が割り引かれる。最初の施設に入館してから、1年間有効となる。

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    ナウマンゾウの化石骨について解説する添田学芸員(手前)と真剣に耳を傾ける忠類中の生徒(金野和彦撮影)

  • 特別に臼歯に触れさせてもらった生徒たち(金野和彦撮影)

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  • ナウマンゾウの化石骨について解説する添田学芸員(手前)と真剣に耳を傾ける忠類中の生徒(金野和彦撮影)

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