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管内初、女性がん患者のための“月1カフェ”開設 居場所づくりや検診啓発

「プレシャスカフェ」の運営を担当する関係者ら。前列左が鈴木さん、後列左が立花さん、同右が長岡さん

 10月はピンクリボン月間。乳がんの正しい知識を広め、検診による早期発見を促す世界規模のキャンペーンで、十勝でも毎年、多くの関係者が活動を活発化させる。今年は患者会、福祉・医療関係者らが集まり、女性がん患者のためのカフェ「プレシャスカフェ」(毎月第3木曜日開催)を帯広市内の高齢者いきいきふれあい館まちなか(西2南7)でスタートさせる。

 プレシャスカフェは、居合わせた当事者らが食事を楽しみながら、病気や生活のことを気軽に話す。ピアサポーターや医療経験者に個室で悩みや不安を聞いてもらうこともできる。こうした女性がん患者向けのカフェの定期開催は十勝管内で初めて。

 女性がん患者の集い「プレシャス」の鈴木千鶴代表と、一般社団法人とかち子育て支援センターの長岡行子代表、アイグレーマシュマロタッチのハンドセラピスト立花ゆかりさんらが集まった際、「がんの治療や闘病生活に悩む女性や家族に居場所を」と意気投合。「まちなか」を借りて実施することにした。

 運営は3人と各団体の関係者が協力して行う。運営メンバーの1人でプレシャスのコネクターを務める川内咲江さん(50)は「私も闘病生活を送りながら看護師として働いている。がんは告知時、手術の前後、治療中とさまざまな段階で悩みや不安に襲われる。そうした人の気持ちに寄り添いたい」と思いを語る。プレシャスの鈴木代表も「『カフェに行ったら仲間に会える』と思ってもらえる場所にしたい」と話す。

 カフェメニューの監修などを手掛ける長岡代表は「みんな甘いものが好きなので、あんこのお菓子を用意するつもり。若いお母さんたちにも来店を呼び掛け、乳がん検診などへの関心を高めたい」と意気込む。

 立花さんはカフェの中にハンドセラピーのコーナーを用意し、訪れた人に癒やしを提供するつもりだ。

 9月18日にプレオープンし、関係者や当事者が食事を楽しみ、会話に花を咲かせる様子が見られた。本格オープンの10月17日(午前11時~午後2時)には、カフェメニューを充実させて訪れる人を出迎える。
(奥野秀康)

26、27日 音更・幕別でイベント
 女性がん患者の集い「プレシャス」は26、27日、ピンクリボン月間に合わせた啓発イベント「ちゃんと知って欲しい、女性の『がん』のこと」を行う。26日は音更町共栄コミセン(木野西通17)、27日は幕別町札内コミュニティプラザ(札内青葉町311)で、午後2時から開く。

 各町の保健師によるがん検診の説明や、参加者の質問に保健師や看護師、プレシャスのメンバーが答えるコーナーもある。26日は帯広第一病院のがん看護専門看護師小里裕美さん、27日は帯広厚生病院の乳がん看護認定看護師太田美幸さんの講演も。問い合わせはプレシャス(090・9432・7309)へ。

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