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移動の足でも駆け込み需要 ガソリンスタンド、定期券など

値上げを控え、給油に並ぶ車列(29日、ENEOS Dr.Driveセルフ大通7丁目店)

 10月の増税を前にガソリンや定期券など“移動の足”を確保する動きが出ている。十勝管内の多くのガソリンスタンド(GS)では10月1日に、増税分の転嫁でレギュラーガソリン価格がフル・セルフともに3円程度アップする。JR帯広駅では運賃値上げに伴う定期券の購入が増え、6カ月など長期の定期券に見直す動きも見られている。

 レギュラーガソリンのフルは150円から153円前後、セルフは132円から135円前後となる。産油国サウジアラビアの石油生産の一部停止を受けて仕切り値が上がり、管内では9月27日にセルフ価格が3円上がっていた。

 帯広市内の「ENEOS Dr.Driveセルフ大通7丁目店」(佐々木良太店長)では29日から、給油待ちの車列が見られ、例年同月比で約5~10%販売量が増えている。24時間営業だが、30日午後11時に閉店し、価格表示を変更し、1日未明から営業を再開する。佐々木店長は「増税前の価格で給油できる30日夜は混み合うのではないか」としている。

 JR北海道は増税に合わせて運賃を値上げする。普通運賃を平均15・7%、定期運賃を同22・4%値上げする。

 増収分は快速エアポートの増便や車両更新、維持困難線区の費用などに充てる。帯広駅発、十勝管内各駅への通学定期運賃(高校生1カ月)は15~31%の値上げとなる。

 料金改定を受け、定期券の累計販売枚数(29日時点)は昨年同月比50%増で、販売額は同70%増。6カ月定期は1カ月定期の約5倍の値段で買える割引がある。佐々木大輔帯広駅長は「値上げ幅の大きな定期券はこれまで1カ月を利用していた方が6カ月分まとめて買う傾向がみられ、販売額が伸びているのでは」と分析している。

 十勝バスによると、帯広・札幌間の都市間高速バス「ポテトライナー号」の回数券は9月後半に入り、売れ行きが好調。本社で販売する分は「通常の2~3倍の売れ行きではないか」(同社)とする。(本田龍之介、中島佑斗)

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