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新生クレインズに帯広の声援熱く アジアリーグアイスホッケー

スタンドで声を張り上げ、クレインズを応援するVortex大空の子どもたち(金野和彦撮影)

 3月末で廃部となったアイスホッケーチーム「日本製紙クレインズ」の後継として生まれ変わった「ひがし北海道クレインズ」の26日のアジアリーグ帯広初戦は、アニャンハルラ(韓国)に0-6の完敗となったものの、会場の帯広の森アイスアリーナに集まった662人の観客は最後まで声援を送り続けた。十勝でも展開された存続活動が実を結び、帯広の地で再びクレインズの選手が躍動する姿に関係者の感激もひとしおだった。

 新生チームは道東のクラブチームと位置付けられ、5年ぶりとなった帯広でのホームゲーム。スタンドにはファンをはじめ、チームから招かれた十勝管内五つの少年団の選手が集まり、バルーンスティックを鳴らして声援を送った。

 「氷都くしろにクレインズ存続を願う会」の副代表として十勝での存続活動の中心を担ってきた宇野和哉さん(47)=幕別=は「憧れの選手を間近で見ることで、子どもたちの目標や夢になってほしいとの思いで存続活動を続けてきた。結果は残念だが、子どもたちが熱心に声援を送る姿がうれしかった」。

 選手と共に入場するエスコートキッズも務めた帯広の少年団「Vortex大空」の甲山創心君(帯広開西小5年)は「近くで見る選手はとても背が高く、緊張したけど優しかった。点数は取れなかったけど、プレーはとても上手だった」と笑顔。

 中学生チーム「全十勝B」の北川悠斗さん(帯広緑園中3年)は「体の使い方、パックの置き方など学ぶことが多かった。(自分たちの)全国でのメダルに向けて勉強になった」と大きな刺激を受けた。

 今季加入し、今節でも出場した蓑島圭悟選手(白樺学園高、中央大出)の父雅史さん(59)は「ファンの皆さんの努力でチームが存続し、息子が懸命にプレーする姿を見られたことに感謝したい」と語った。

 10月19、20日には再び帯広でサハリンとの連戦が控えており、宇野さんは「きょう以上の観客が集まるように取り組みたい」と話した。(大谷健人)

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