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分身ロボット「オリヒメ」の魅力知って 帯広の熊谷さんが呼び掛け

「オリヒメ」を手に分身ロボットの魅力や可能性を語る熊谷さん

 分身ロボットの魅力を知って-。意思伝達装置の販売などを行うアクリエイティブ(帯広)の代表・熊谷博輝さん(39)が、難病患者のコミュニケーションなどを手助けする「Ori Hime(オリヒメ)」の普及に取り組んでいる。

 オリヒメは、オリィ研究所(東京)が開発した手のひらサイズのロボット。カメラやマイクを内蔵しており、パソコンなどにつないでインターネットを介することで、遠くの人とコミュニケーションを取ることができる。

 用途としては、テレワークや遠隔教育、ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の意思伝達などで期待されている。

 日本ALS協会北海道支部帯広支会の運営委員も務める熊谷さんは、自ら販売代理店となり、患者会の会合などさまざまな場所で普及に取り組んでいるが、「道内での認知はまだまだ」という。

 それでも、地道な活動が実り、福祉機器販売を手掛けるマルベリー(札幌)が帯広や札幌、旭川でPRに協力してくれることになった。

 熊谷さんはオリヒメについて「視線入力システムと併用すれば、ベッドの上で身動きが取れず人工呼吸器を付けた状態のALS患者も、家の中を見渡したり、家族と会話を楽しむことができる。難病患者だけでなく、障害のある子どもや寝たきりの高齢者のコミュニケーションも変えられる」と可能性を語る。

 今後も、さらに多くの人に分身ロボットの存在を知ってもらい、難病患者や障害者、高齢者のコミュニケーションを豊かにしたいと考えている。(奥野秀康)

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