澤田3度目全国V、失ゲームゼロ完全勝利で頂点 小学生ABCバドミントン
バドミントンの第20回ダイハツ全国小学生ABC大会(日本バドミントン協会など主催)が8月12、13の両日、熊本県八代市の八代トヨオカ地建アリーナなどで行われ、男子Aグループ(5、6年)で澤田修志(帯広ジュニア、明星6年)が優勝した。澤田は2015年のC(1、2年)、17年のB(3、4年)に続き3度目の制覇。澤田は全試合で1ゲームも落とさない完全勝利で頂点に立った。女子は17年のCを制した奥田紗世(北栄JBC、北栄4年)がBの準々決勝で敗れ4強入りはならなかった。(北雅貴)
澤田はラリーで常に先手を取りにいく攻撃的スタイルで勝ち切り、全国の舞台で進化した姿を見せた。
予選リーグの初戦で、2年前のB3位の難敵と対戦。初戦の緊張もあり、第1ゲームはミスも多く出て一進一退の展開に。19-19から突き放してこのゲームを奪うと、その後は危なげなく頂点まで駆け上がった。
もう一度冷静に
苦しんだのは決勝の第1ゲームだけ。20-13から、6連続失点で1点差に詰め寄られた。「攻め急いだ。もう一度冷静になろうと心掛けた」と振り返った。最後はヘアピンでシャトルをネット際に落とし、相手が苦し紛れに上げたところをスマッシュでたたきこんだ。第2ゲームは9失点にとどめる完勝だった。4月から身長も4センチ伸びて155センチに。スマッシュに角度が付くようになった。
桃田のプレー観戦
今年はAの各種目上位2選手に、8月下旬にスイスで行われた世界選手権観戦の“ご褒美”も。男子シングルスで優勝した桃田賢斗(NTT東日本)の群を抜く安定感に目を丸くした。
女子ダブルスを制した芽室町出身の永原和可那(北都銀行-青森山田高、芽室中出)のプレーにも驚いた。ファイナルゲームの20-21から逆転しての優勝に、「自分だったらコースを狙うのが怖くて守りに入ってしまう。らしさを貫くすごさを感じた」と強い精神力に感心した。
今後は全日本ジュニア選手権大会ジュニア新人の部、韓国ジュニアオープンなどに出場。12月には主将を務めるジュニア日本代表(U13)の合宿に参加してから全国小学生選手権大会に向かう。「今回と同じように、自分のペースで試合を運んで優勝したい」と気を引き締め、さらなる体力強化を誓っていた。
(関係分と関連決勝)
【男子】
◆Aグループ(5、6年生)
◇予選リーグ
▽Aブロック
澤田修志(帯広ジュニア) 2(21-19 21-16)0 三木颯斗(ハルトノ・茨城)
澤田 2(21-10 21-8)0 木村凌大(柳井JBC・山口)
▼順位
(1)澤田修志2勝
(2)三木颯斗1勝1敗
(3)木村凌大2敗
◇決勝トーナメント
▽2回戦
澤田 2(21-8 21-8)0 水谷純稀(旭川・高台少)
▽3回戦
澤田 2(21-12 21-9)0 安田翔(MBS・香川)
▽準々決勝
澤田 2(21-8 21-12)0 芳賀彪汰(石巻クラブJr.・宮城)
▽準決勝
澤田 2(21-6 21-16)0 川野寿真(岡垣ジュニア・福岡)
▽決勝
澤田 2(21-19 21-9)0 木根知哉(長岡京市スポ少・京都)
【女子】
◆Bグループ(3、4年生)
◇予選リーグ
▽Aブロック
奥田紗世(北栄JBC) 2(21-12 15-21 21-11)1 実原凛奈(野村Jr.BC・長野)
奥田 2(21-13 21-11)0 須藤柚希(MCジュニア・群馬)
▼順位
(1)奥田紗世2勝
(2)実原凛奈1勝1敗
(3)須藤柚希2敗
◇決勝トーナメント
▽2回戦
奥田 2(21-1 21-10)0 竹内希優(たまひよじゅにあ・高知)
▽3回戦
奥田 2(21-8 21-19)0 相磯慧(瓜破西SSC・大阪)
▽準々決勝
上野優寿(立川スポ少・山形) 2(21-19 21-16)0 奥田
▽決勝
芳賀凜歩(石巻クラブJr.) 2(22-20 22-20)0 皆川恵茉(小平ジュニア・東京)