十勝川温泉に道の駅検討 音更町
【音更】町は10日までに、十勝川温泉旅館協同組合(林文昭代表理事)が運営する「ガーデンスパ十勝川温泉」(町十勝川温泉北14)を来年春にも道の駅に登録申請する方針を固めた。道の駅登録に向けて組合が実施する施設改修に対して半額(750万円)を補助、同日の町議会で関連経費を盛り込んだ補正予算案が可決された。
道の駅登録には、24時間使用できるトイレ、授乳室など子育て応援設備、屋根が付いた障害者用駐車場、情報発信機能、観光レクリエーション施設などの機能・設備が要件となる。
ガーデンスパ十勝川温泉は女性用トイレが、登録するための基準に足りないため3基増設し、授乳室と障害者用駐車スペース(1台)に屋根を新設する。同施設のトイレは、当初から駐車場からも出入りできる構造になっている。改修費用は1500万円を見込む。
ガーデンスパ十勝川温泉は2016年12月にグランドオープン。道道帯広浦幌線に面している。メインの温浴施設と飲食店、食品加工体験工房、観光案内所などを設置している。屋外にはモール温泉の足湯、93台分の駐車場がある。
道の駅の設置者と申請は自治体が担うため、民間のガーデンスパの施設の扱いは今後、旅館組合側と詰める。町は「モール温泉やアウトドア体験など十勝川温泉地区の魅力を発信しながら、交流人口増や地域の活性化につなげたい」(経済部)としている。
旅館組合の林代表理事は「町の東西に道の駅ができることで交流人口の増加が見込める。音更帯広インターチェンジ(IC)から十勝川温泉まではメロディーライン(音更3号線道路)でつながっており、相乗効果も期待できる」としている。
町内では道東道音更帯広ICと柳月スイートピアガーデンの間でも、道の駅の建設が計画(2022年春の開業予定)されている。(平田幸嗣)