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帯広市役所食堂で「十勝ビーガンベジランチ」提供へ

「野菜をおいしく食べられる自信作」と話す(左から)大林恵司スカイレストラン料理長、佐藤店長、石王代表

 帯広市役所庁舎11階の食堂「スカイレストラン」は9月2日から、調味料を含め動物性食材を一切使わない完全ベジタブルのワンプレート定食「十勝ビーガンベジランチ」の限定提供を始める。管内の飲食店で「ビーガン」を定番メニューに掲げるのは珍しいという。運営するニューセレクショングループ(帯広)は「味にもこだわった。十勝の野菜のおいしさをじかに感じて」としている。

 ビーガンとは、卵や乳製品も含めて取らない純粋菜食主義者を指す。同ランチはメインの品に大豆ミートなどを活用、ゴボウなどで取っただしを使い、ドレッシングもすったタマネギがベースの手作り品。メニューは一定期間ごとにメニューを変えるが、大豆ミート甘辛煮とニンジンのナムル、ナガイモとオクラの梅酢がけなど。ワンプレートでそば付き1食600円で提供する。

 ベジタリアン向けの商品開発などを行う「Tokachi・Diversity・Project(とかちダイバーシティープロジェクト)」(帯広、石王洋美代表)が企画支援。石王代表は「ベジタリアンは外食時、サラダなどを単品で頼むなど苦労も多い。最近は事前相談で個別対応してくれる店もあるが、メニュー化自体は聞いたことがない」と話す。

 石王代表らが今春、米沢則寿市長と面会する機会があり、ベジタリアン向け料理の普及推進を要望。同食堂を運営するニューセレクショングループが主旨に賛同し、佐藤亮店長らが7月からメニュー開発を進めてきた。佐藤店長は「単にヘルシーなだけでなく、おいしく野菜を食べてほしいと味にこだわった。使用できる調味料も限られ、味付けに苦心した」という。

 同プロジェクトは近く十勝のベジタリアンメニュー提供マップも制作する考えで、石王代表は「内閣府や東京都庁、旭川空港の食堂などではすでに専用メニューがある。十勝の飲食店にも1品でも作ってもらえるよう呼び掛けたい」としている。(佐藤いづみ)

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  • 「野菜をおいしく食べられる自信作。ベジタリアン以外にも広く食べてほしい」と呼びかける(左から)大林恵司料理長、佐藤店長、石王代表

    「野菜をおいしく食べられる自信作。ベジタリアン以外にも広く食べてほしい」と呼びかける(左から)大林恵司料理長、佐藤店長、石王代表

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