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気温30度超えで食品や家電の購入相次ぐ

扇風機売り場で涼む親子連れ(31日午前11時ごろ、帯広市稲田町の100満ボルト帯広本店で。金野和彦撮影)

 帯広市内の家電量販店やスーパー・飲食店は、連日の真夏日を受けて、エアコン・扇風機、清涼飲料水やビールなどを求める来店客でにぎわいを見せている。ようやく訪れた夏らしい陽気に関係者は安堵(あんど)、スーパーは昨年を超える売り上げで推移している。暑さのピークがずれ込み、開催期間が短くなったビアガーデンなどは売り上げを少しでも高めようと懸命だ。

売り上げ増加 知恵絞る各店
 100満ボルト帯広本店は、エアコンや扇風機を買い求める来店客の対応で大忙し。7月前半のエアコンの売り上げは前年の半分程度と振るわなかったが、ここ数日で盛り返しつつある。寝室用など2台目を購入する層が多く、「夜も気温が下がらないことが影響している」とみる。

 ハラデンキ本店はエアコンの取り付け工事の順番待ちが約40件出ており、店頭で購入してから10日以降の納品。納品が盆時期を過ぎると購入を見送る客も多いと予測、「早めに暑さのピークが来ないと売り上げに影響する」とする。

 にわかに混雑し始めたのがビアガーデン。プレミアホテルCABIN帯広は気温が上昇した27日から、100人の予約が入る日も出ている。ただ7月は前半の天候不順が響き、例年1200人程度が利用するところ、今年は400人強にとどまる見込み。ビアガーデンは来月12日までで、「この1週間の予約は好調。少しでも回復させたい」と語る。

大勢の酔客でにぎわう帯広市内のビアガーデン(プレミアホテルCABIN帯広)

 飲食店が復調するのに伴い、個店に酒類を卸す酒販店も多忙に。市内中心部のワインショップ・イノウエの井上洋一代表は、「夏はやはりビールの注文が多い。(今年は)天気が好転せずもどかしい思いだった」と話す。日中の気温が30度を超えると、売り上げも2割ほど増えるといい、ここ数日の注文増に期待を寄せている。

 大型店・スーパーなどは先週末以降、飲料、氷菓、麺類といった夏物商品の販売量が一気に増えた。担当者は一様に「ようやく前年並みの売り上げに戻った」と安堵の表情を見せる。各店では暑さの長期化に伴い、商品を切らさないよう売り場を強化している。

 イトーヨーカドー帯広店は「飲料などは前年の2割増。土用丑(うし)の日(27日)のウナギは非常に好調だった。ウナギは現在も総菜コーナーで好調な売れ行きが続いている」(平林吉道管理統括マネジャー)とする。ダイイチも昨年を超える売り上げで、「特に午後6時以降の夜間来店数が伸びており、店によっては4割増」(藤原淳帯広ブロック次長)と話している。
(本田龍之介、佐藤いづみ)

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