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リッキー、ありがとう ばんえいで引退式

引退式でファンと触れ合うリッキー号

 ばんえい十勝のPR馬として12年間活躍したリッキー号(21歳)の引退式が27日、帯広競馬場ふれあい動物園で開かれた。多くのファンが集まり、ばんえいの顔として愛された同馬に感謝を伝えた。併せてPR馬の引き継ぎ式も行い、新たに2頭が任命された。

 元ばんえい競走馬のリッキー号は、ばんえいが帯広単独開催になった2007年、帯広市の特別嘱託職員となった。イベント参加や馬車運行などでばんえいの魅力を発信してきたが、高齢のため引退する。

 引退式ではファンからニンジンが贈られ、管理する服部義幸調教師が「リッキーが頑張ってこられたのは、スタッフだけでなく、大勢のファンにかわいがってもらえたおかげ」と謝意を表した。

リッキー号(中央)からPR馬の役割を引き継いだフクスケ号(右)とハクウンリュー号(左)

 集まったファンからはスイカやリンゴ、花束などがプレゼントされた。ニンジンを贈った帯広豊成小5年の陸陽茉里(くが・ひまり)さんは「いつも競馬場で会っていたので、引退は寂しい。ありがとうの気持ちを込めた」と話した。リッキー号は十勝管内の牧場で余生を過ごす。

 引き継ぎ式では、新たにPR馬となるフクスケ号(6歳)とハクウンリュー号(4歳)に市から辞令が交付された。PR馬はミルキー号(16歳)、キング号(9歳)と合わせて4頭となった。(池谷智仁)

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