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「墓じまい」を手助け 技術生かし解体 幕別・菊地建設工業

墓石を順に取り除き、「墓じまい」をする菊地建設工業の社員

 【幕別】少子高齢化の進展で「墓じまい」を考える人が増える中、菊地建設工業(町札内豊町25、樋渡敦社長)は、建設業の技術を生かし、墓の解体など墓じまいを手助けする新事業を始めた。

 同社は10年以上前から、専門技術を生かして墓石クリーニングや花立ての補修、墓の外構工事などを手掛けてきた。墓石クリーニングは薬品洗剤を使わず環境にも優しい。町内を中心に年間で数件の受注がある。

 墓じまいについては、4月下旬に町内に住む70代男性から同社に相談があり、今月27日に町内の墓地で初の作業が行われた。あらかじめ「魂抜き」を終えていた墓で、折笠裕太工事係長ら3人が小型クレーン車で順に墓石を取り除き、8時間をかけて更地に戻した。

 この男性以外にも同様の問い合わせがあった他、墓の維持管理に頭を悩ませている人の声を聞く中で、新事業として展開することを決めた。

 折笠係長は「(墓の維持について)悩んでいる人はいっぱいいると思う。依頼があればお力になりたい」と話している。価格は30万円~。十勝管内は見積もり無料。

 問い合わせは同社(0155・56・2108)へ。(澤村真理子)

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