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旧帯広空港をジオラマで再現 十勝晴駅 音更

旧帯広空港のジオラマと穂積さん(新井拓海撮影)

 【音更】1981年に閉港となった旧帯広空港の様子を再現したジオラマ(立体模型)が、町内の私設鉄道博物館「十勝晴駅」(町柳町南区12、穂積規=ただし=さん運営)に展示されている。同空港のジオラマは珍しく、穂積さんは「ある年代以上の人には懐かしい風景。歴史的に貴重な資料」と話している。

 このジオラマは、中札内村在住の会社員中川忠さん(46)が制作した。中川さんは同博物館のコレクションを支えるサポーターで、これまでも、鉄道高架以前の旧帯広駅とその周辺ビル、昭和時代の芽室町駅前などのジオラマを制作し、十勝晴駅に寄付している。今回の作品はシリーズ第3弾。

 制作期間は約半年。帯広市図書館で同空港の写真などの資料を収集した。大きさは幅75センチ、奥行き60センチで、縮尺は国内の鉄道模型では一般的なNゲージサイズの150分の1。旧帯広空港は1937年に現在の陸上自衛隊帯広駐屯地(十勝飛行場)に開港。その後、現在のとかち帯広空港の開港(ジェット化)に合わせて、81年に閉港となった。

 当時就航していた東亜国内航空(TDA)のYS-11型機(双発機)にタラップで乗り込む乗客の様子や、フェンスから送迎する人の姿、事務棟に掲げられた「開港から16年、160万人にご利用いただき、ありがとうございます」と書かれた横断幕も忠実に再現。中川さんは「資料が少なく苦労したが、当時の様子を再現できたのでは」と話す。

 16日から公開を始めたところ、地元十勝をはじめ、神奈川や山形から熱心なファンが訪れ、精巧に再現されたジオラマに見入っていた。中には当時の空港を利用した人もいて、懐かしそうに見入っていた。

 開館は毎週日曜日午前10時~午後6時。入館無料。(鈴木裕之)

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