改元関連商品も ひな人形商戦ピーク
3月3日の桃の節句を前に、帯広市内の大型店で「ひな人形」商戦がにぎわいを見せている。飾る場所を選ばないコンパクト商品のほか、改元に合わせた商品も人気を集めている。
ひな人形は女の子の誕生を祝い、健やかな成長を祈って飾る。各店によると、商戦のピークは1月中旬から2月上旬まで。
藤丸は約70種類を用意。売れ筋の価格帯は15万~25万円で、昨年よりも需要が高まっている。今年は改元という大礼に合わせ、天皇陛下のみが着用を許された染め色「黄櫨染(こうろぜん)」を用いたひな人形が登場している。
台座の中に人形を保管できる「収納飾り」や、大人びた表情の立ちびなも人気。子供家庭用品課の浦島行子係長は「子ども時代に買ってもらえず、自分用に購入する高齢女性も多い」と話す。
約60種類が並ぶイトーヨーカドー帯広店は、店内の一部改装の影響で売り場面積が縮小した。売れ筋は10万円前後で、収納飾りの需要が高い。早期の購入者は長く飾るため高価な収納飾りを選び、3月が近づくにつれ、収納に便利なケース飾りを選ぶ傾向が強まるという。
高嶋嗣仁文具玩具マネジャーは「飾るスペースが気になるため、コンパクトな商品が好まれる傾向が顕著になっている」とする。
(池谷智仁)