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コスモ食品が医薬品原薬製造工場建設 芽室

コスモ食品北海道工場の西側に建設された医薬品原薬製造工場

 【芽室】調味料製造のコスモ食品(東京、岡田典子社長)は、町東芽室北1線の同社北海道工場西側に医薬品原薬製造工場を建設した。業務提携を結ぶ原薬製造のトモ・ケミカル(同、尾上浩猛社長)が、コスモ食品の技術を生かし、アミノ酸の一種「L-システイン」を精製する。工場は初夏の稼働を予定している。

 コスモ食品は「未利用資源の有効活用」を経営理念に掲げ、天然調味料・複合調味料の製造販売などを手掛ける。1991年に町内に北海道工場を建設、工場で製造された調味料は加工食品メーカーに卸し、菓子やラーメン、漬物など幅広い商品に使用されている。

 現社長の夫で創業者の博氏(故人)が医薬品原薬の製造を夢見ていたことから、医薬品製造・販売許認可を持つトモ・ケミカルと2016年に業務提携した。

 L-システインは美白効果があるとされ、トモ・ケミカルは高純度のL-システインを製造する国内トップクラスの技術を保有している。L-システインなど同社が製造したアミノ酸は、大手製薬メーカーや化粧品メーカーの商品に使用されている。

 新工場は鉄骨造り2階建て、延べ床面積は880平方メートル。建設費・設備費は約6億円。中国から仕入れた粗原料からL-システインを精製する。コスモ食品北海道工場の社員はトモ・ケミカルの奈良工場で原薬の製造について技術指導を受けている。

 大庭潔工場長は「L-システインの製造で、国内だけでなく海外にも進出していければ」と話している。(澤村真理子)

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