木彫りの武四郎像登場 帯広美術館
道立帯広美術館で開催中の特別巡回展「幕末維新を生きた旅の巨人 松浦武四郎」の会場に、松浦武四郎の木彫り像が登場した。チェーンソーアーティストとして知られる上川管内下川町森林組合の木霊光さんが制作した。
木彫り像は、道内唯一で国内最高峰のチェーンソーアート大会「EZOCUP2018」(下川町)の実行委員会が、北海道命名150年の記念にと木霊さんに制作を依頼。これまで札幌市の道庁1階ロビーなどで展示してきた。
素材は下川町産のトドマツ。唯一残る武四郎の肖像写真などを基に、武四郎が険しい山道を越えて開けた場所に出た際、次の目的地を指さして向かう場面をイメージし、細部までこだわって制作した。
展示場所は帯広美術館のロビーで、巡回展会場の特別展示室を指し示す形で昨年末から置かれている。木霊さんは「武四郎の思いを感じられる場所での展示はうれしい。下川町とチェーンソーアートを知ってもらう良い機会にもなる」と話している。(宮木宗久)
◆特別展について
・幕末維新を生きた旅の巨人 松浦武四郎-十勝毎日新聞電子版特設ページ