クランベリー東1条店年内閉店 札内に新店舗オープンへ
菓子製造販売の「クランベリー」(帯広、水戸部公平社長)は、東1条店(帯広市東1南9)を年内で閉店する。同時に来春に向け、幕別町札内豊町に新店舗をオープンさせる。帯広市外の出店は初。十勝東部の販売強化を図るのが狙い。東1条店は老朽化に伴い解体し売却する予定。
東1条店は1984年、もともとあった土地・建物を同社が取得して初の支店として開店。主に市内東地区の需要に対応してきた。ただ、車社会が進む中、周辺に駐車場を十分確保できないことに加え、近隣では2012年にJR帯広駅エスタ内に直営店をオープン、今年は同売り場も拡大させた。
新店舗は「クランベリー札内店(仮称)」で、コープさっぽろ・さつない店の敷地内の東側に開設。木造平屋165平方メートル。帯広市内の業者が建設し、長期賃借する。カフェスペースは設けないが、主力のスイートポテトの焼成設備も配備し、フルラインアップ販売する。
すでに一部着工し、来年のゴールデンウイーク時期のオープンを目指す。売上高は、東1条店の2倍としたい考え。
水戸部社長は「現店舗は古くからのお客も多く、申し訳なく思うが、札内地区は人口が増えており、東地域の人が車でも気軽に来られる環境をつくりたかった」と話している。東1条店は31日午後5時に閉店する。
同社はスイートポテトなどが人気で、本店(西2南6)など5店を展開。年商約6億6000万円(2018年6月期)。(佐藤いづみ)