グランテラス 大通南11にホテル新築計画
「ホテルグランテラス帯広」など全国にホテルを展開する「ブリーズベイホテル」(BBH、神奈川)グループが帯広市大通南11にホテルの新築を計画していることが12日までに分かった。60室程度の客室を整備する考えで、現在、詳細を詰めている。早ければ来春の着工を目指している。
計画によると、場所はグランテラス帯広の東向かいで、同ホテルが宿泊者駐車場として利用している借地。面積は約540平方メートル。
現時点では、現施設のアネックス(別館)と位置付け、客室はすべてシングル、駐車場や簡易フロント、飲食スペースなどを設ける計画。近く建設業者を決める予定で、順調に進めば来年4月にも着工し、再来年のゴールデンウイークにはオープンしたい考え。
グランテラス帯広は長く帯広東急インの名称で営業。1982年築で地上8階建て171室、うち99室がシングル。2010年、東急ホテルズ(東京)からBBHグループの運営となった。14年からは東急ホテルズのフランチャイズ契約も終了し、現施設名に変更している。BBHグループは全国120施設を運営、売上高220億円(17年11月期)。
帯広駅周辺ではホテルチェーン「スーパーホテル」(大阪)も来夏、西3南10に新ホテルをオープンさせる。背景には、ビジネス需要が堅調で「大会や大きな会議などが重なると、たちまち部屋が取れなくなる」(関係者)ことがあり、ホテルの進出がたびたびうわさされている。
ただ、既存ホテル間では「年間を通すと競争は厳しい」との指摘もあり、「(ホテル新築は)既存ホテルとして外からの進出を防ぎたいとの思いもあるのでは」(関係者)との声も聞かれる。
グランテラス帯広では「本社でホテル新築を計画しているのは事実だが、現時点でそれ以上は話せない」としている。(佐藤いづみ)