地元産の和牛でハンバーグ 忠類小の給食に
【幕別】地域の農畜産業を身近に知ってもらおうと、忠類和牛改良組合(高橋一男会長、8人)は19日、忠類地区の学校給食に組合で製造した和牛ハンバーグを提供した。
同組合は地元の祭りなどで忠類産和牛の牛肉やハンバーグを販売しているが、学校給食に提供するのは初めて。忠類小、駒畠小、忠類中、忠類保育所の4カ所に、約230個を用意した。
忠類小(小松淳一校長、児童83人)には、高橋会長ら3人の生産者と飯田晴義町長が訪れ、1年生児童と一緒にハンバーグを味わった。ユリ根とジャガイモを使った卵スープが添えられ、「地元産」尽くしに児童らは笑顔。藤縄有君は「お母さんが作るハンバーグもおいしいけれど、給食のハンバーグが一番おいしかった」と話していた。
組合の会員で、忠類和牛の肥育を行う蛯原一さんは「子どもたちの喜んで食べる姿を見て、生産者と消費者の距離が近づいたのを感じた」と話していた。
高橋会長は「忠類の子どもたちが地域で黒毛和牛を生産していることを知り、実際に食べることで、十勝の食文化を考える契機になれば」と期待していた。(折原徹也)