まつもと薬局 低たんぱくパン開発
帯広のまつもと薬局(松本健春代表)は、たんぱく質の少ないパンを手軽に焼くことができる「低たんぱくパンミックス粉」を開発した。市販に向けて、モニターも募集する。
低たんぱくで高カロリーな食事が求められる腎臓病患者に、おいしいパンを食べてもらいたいとの思いが開発のきっかけ。家庭の炊飯器で焼くことのできるミックス粉を作った。100グラム当たりでは、一般の食パンと同じカロリーながら、たんぱく質は約10分の1に抑えた。
同薬局栄養課の管理栄養士大西玲衣さんは「簡単に作ってもらえると思う。北海道産の原料を使い、防腐剤などは不使用なので体にも優しい」とし、「開発にかけた約2年半の時間が患者さんの役に立てばうれしい」と話す。
使用する炊飯器によって焼き上がりに微妙な差が出るとして、今回完成したミックス粉を使い、家庭でパンを焼いてくれるモニターも募集している。
モニターは先着30人。対象は、11月26日から来年1月15日までの間に炊飯器でパンを焼き、アンケートに答えられる人。希望者は12月27日午後5時までに申し込む。申し込み、問い合わせは同薬局栄養部(電話0155・41・9333、ファクス0155・33・4811)へ。(小山田竜士)