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16年間の活動にピリオド とたっき座が最終公演

最後の慰問公演で手品を披露する井上座長

 十勝退職教職員協議会(川本征三会長)の会員による芸能グループ「とたっき座」(井上忠正座長、座員6人)が8日、音更町柏寿協会(野村泰司理事長)での慰問公演を最後に、16年間の活動にピリオドを打った。

 とたっき座は、踊りや手品などの特技を生かし、子どもからお年寄りまで多くの人に演芸を楽しんでもらおうと、会員6人で2002年7月に旗上げ。会の名称は「十勝」「退職」「教職員」の頭文字が由来。

 芽室町の特別養護老人ホームで第1回の公演を行って以来、管内の保育施設や福祉施設などで慰問公演を続けてきた。今回、会員の高齢化を理由に、50回目の慰問公演を活動の締めくくりとした。

 この日は井上座長ら4人の座員と事務局員、同協議会会員らが柏寿協会を訪問。地域交流ホールに約160人の利用者や職員が集まる中、井上座長(85)が手品、菊地績さん(81)がウクレレ漫談、加藤登さん(67)=ギター=と中村和弘さん(63)=オカリナ=の2人が演奏を披露し、利用者を楽しませた。最後は利用者と一緒に「365歩のマーチ」を歌い、公演を終えた。

 利用者の土田八重子さん(80)は「夢のような時間でとても楽しかった」と笑顔。井上座長は「解散は残念だが、皆さんに喜んでもらおうと社会貢献のつもりで活動してきたので満足」と振り返った。
(鈴木裕之)

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