珍鳥「ヤツガシラ」 更別村で確認
【更別】国内での確認が珍しい渡り鳥「ヤツガシラ」が村内で観察された。
ヤツガシラは頭に広げると扇状になる大きな冠羽(かんう)があり、白と黒のしま模様の羽が特徴。国内では春と秋に飛来するが、個体数は少ない。
3日、村内の農業男性(59)方の庭にいるのを、男性の妻が発見した。地面の芝をくちばしでつついて餌を探したり、木の枝に止まったりしていたという。村内のカメラマンの澤田希望さん(24)に連絡して撮影してもらった。9日朝には姿を確認できなくなったが、男性は「一生に一度かもしれない珍しい鳥を見させてもらった」と感動している。
日本野鳥の会十勝支部の室瀬秋宏支部長は「国内での確認事例は少なく、見られたら幸運。越冬地の東南アジアに向かうルートだったのかもしれない」と話している。(高津祐也)