「十勝パン」普及へ飲食店活用促進を、23日“活用例”試食も
十勝管内のパン職人らでつくる「十勝パンを創る会」(会長・中島将好旭屋商店代表、8店)は、6年がかりで開発した十勝産小麦100%のオリジナルパン「オドゥブレ十勝」の普及拡大に力を入れる。支援団体「十勝パンを食べる会」(坂口琴美サポーター代表)と協力して23日、飲食店の活用メニュー例の試食会を開き、飲食店向けに安価での卸売り対応も行う。
オドゥブレはフランス語で「小麦の水」。長時間発酵パン「チャバタ」をベースに、小麦はキタノカオリを使用。
通常の食パンが小麦の60~70%の水分量なのに対し、オドゥブレ十勝は115%で、「創る会」の天方慎治事務局長(満寿屋商店地産地消部長)は「生地の扱いは正直難しいが、製品としてはみずみずしく、もちもち感をより引き出せた」とする。
4月の完成以来、基本レシピに基づき、両店を含む管内4店で製造・販売。満寿屋商店では各種サンドでも販売し、従来のチャバタに比べ、多いときで5倍が出るという。ただ、飲食店のメニューとして活用されたケースはまだない。
23日の試食会は午後6時半から帯広市内のホテルヌプカ(西2南10)で開く。ヌプカで11月から提供する同パンを使った「エッグベネディクト」のほか、市内の中華店やカフェなどが考案した活用メニューが食べられる。
先着20人で参加費は1人3500円(1ドリンク付き)。申し込みは食べる会のフェイスブックで。
飲食店向けには来月から2カ月間、安価販売する。天方事務局長とホテルヌプカを経営する坂口代表は「ご飯のように毎日食べられる本当においしいパン。多くの人に知ってほしい」とPRしている。
問い合わせは、試食会が食べる会事務局の都鳥真之さん(090・8429・8183)、飲食店は天方事務局長(080・5598・5931)へ。(佐藤いづみ)