15日以降の節電目標は再度検討 世耕経産相
【札幌】世耕弘成経済産業相が11日、札幌入りし、高橋はるみ知事や経済団体などと停電対応について協議した。道庁で記者会見した世耕経産相は、停止中の後志管内京極町の京極揚水発電所1、2号機(出力合計40万キロワット)が14日までに稼働するとし、同発電所の稼働状況や節電の動向を踏まえ、15日以降の節電目標について検討すると語った。14日までは2割の節電を目標とする。
世耕経産相はセコマ(札幌、丸谷智保社長)グループのセイコーフレッシュフーズ札幌配送センターを視察し、「発生直後から停電の店舗も含めて商品販売に努め、道民に対して多大なご貢献をいただいた」と感謝。丸谷社長は「さらに供給を増やすべく取り組んでいる」と述べた。
道庁では高橋はるみ知事と会談。高橋知事は激甚災害の早期指定や必要な予算の確保などについて緊急要望を提出した。終了後、高橋知事と共同記者会見を行った世耕経産相は「道民の生活、経済の早期復旧に国と道が一致して取り組むことなどについて合意した」と語った。
(津田恭平、有岡志信)