林製パン、西17条に工場と店舗移転、製造見学コーナーも新設
学校給食用パンの製造を主力とする「林製パン工場」(帯広、林隆義社長)は、従来あった市西3南5の製造工場と販売店「手づくりのパン・コルバ」を、西17南1に新築移転した。老朽化などが理由。コルバは21日にオープンする。
新工場は、JR柏林台駅の南に位置する住宅もある準工業地域内。敷地面積1451平方メートルで木造一部2階建て498平方メートル。製造能力は旧工場とほぼ変わらないが、店舗は従来の3倍で工場に面する部分をガラス張りにして製造工程を見学できるようにした。駐車場は10台以上を確保。土地取得なども含め事業費は約2億円。
同社は1947年、老舗菓子・竹屋製菓(帯広)で修業した隆義社長の父留五郎氏(故人)が創業。西3条の旧工場兼店舗は80年に建築、製造工程の機械化を進めた。近年は帯広市をはじめ、10市町村の小・中学校の給食用のパン製造を担っており、売り上げ全体の約8割を占めている。
同社では数年前から建て替えを検討、旧工場がある地域は新たな工場建設に制限があることから移転先を探してきた。所有する旧工場の土地建物は売却を予定している。
林社長は「10年以上前から小麦を十勝産に切り替えており、今後も子どもたちに安心なパンを提供したい。一方、少子化が進むため、店舗での販売を強化するため面積を広げた。新商品も出したい」と話している。店舗の営業時間は午前9時半~午後6時。問い合わせは同店舗(0155・33・5585)へ。(佐藤いづみ)