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メムアースホテル 9月中旬オープン 建築家・隈氏監修の住宅に宿泊 大樹

宿泊施設として活用する隈氏監修の実験住宅(左)と佐藤支配人

 【大樹】建築家隈研吾氏が監修した実験住宅などに宿泊できる「メムアースホテル」が9月中旬にも、町芽武の住環境実証研究施設群「メムメドウズ」内でオープンする。施設内の先進的な建築群を楽しみながら、十勝の自然を体感できるホテルを目指す。

 メムメドウズはLIXIL住生活財団が所有。旧競走馬の牧場跡地約18万5000平方メートルに、実験的な建築群や牧場施設を改装した施設が並ぶ。2011年からは毎年、国内外の大学が参加するLIXIL国際大学建築コンペの最優秀作品が建設されている。

 ホテルは昨年11月に設立された同名の企業(東京)が運営。16年には同施設で、放送作家の小山薫堂氏らが設立した「オレンジ・アンド・パートナーズ」(東京)が3カ月間、同じホテル名で高級アウトドア宿泊を営業しており、新会社が新たなホテルとして引き継ぐ。

 主な客室となるのは、隈氏監修の実験住宅「メーム」。アイヌの住宅「チセ」をモチーフに、光を透過する膜材で明るい室内とし、地熱を利用した蓄熱式暖房を設置。木造約80平方メートルで、最大5人ほどが宿泊できる。

 厩舎(きゅうしゃ)を改装した施設など、当初は約20人収容程度からスタートし、今後、敷地内の他施設へ拡大する。建築家の伊東豊雄氏監修の倉庫を改修した施設「スタジオメム」で宿泊者向けに飲食も提供する。

 社員は5人で、現地採用を含め4人が常駐する。宿泊価格は未定。佐藤剛史支配人は「建築を学ぶ他、新しい文化を発信する拠点にしたい」と話している。

 予約は8月上旬から同ホテルホームページで受け付ける。(眞尾敦)

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  • 実験住宅メームの内部

    実験住宅メームの内部

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