グラウンドにゴムマット走路 広尾高 陸上協会が寄贈
【広尾】広尾高校(皆添英二校長、生徒132人)のグラウンドに17日、スポーツ用ゴムマットを敷き詰めた陸上用の走路が完成した。小・中学生にも利用してもらい陸上選手育成を図ろうと、町陸上競技協会(宮下栄隆会長)がマットを寄贈した。
前任校でもインターハイ出場選手を輩出した、陸上競技が専門の石館亮一教諭が4月に赴任したのを受け、同協会が同校陸上部OBを中心に寄付金を集め、寄贈を申し出た。
贈られた全天候型スポーツゴムマットは200枚。大会で使用される帯広の森陸上競技場などと同様の走路を作ることができる。マット1枚の大きさは縦2メートル、横1メートル、厚さ1・5センチ。
17日は走路を使用する同校陸上部(高橋大輝部長、7人)や他の部活の生徒らが集まり、手作業で120メートルの走路2レーンにマットを敷き詰めた。8月にはフィールド競技に使う部分にもマットを設置する。
同校陸上部は中学校とも合同練習を行っており、走路はその際にも使用される他、小学生にも使ってもらう機会を提供する予定。同高によると、高校でマットの走路が整備されるのは全道的にも珍しいという。
宮下会長は「帯広まで行かなくても大会と同じ条件で練習できる。ぜひいい選手を育てて」とエールを送った。試走した高橋部長(2年)は「競技場より走りやすいくらい。全員が全道大会に進出できるよう頑張りたい。皆さまに協力いただいたので、実力をとことん伸ばさなければ」と決意を新たにした。(眞尾敦)