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町内会参加へチラシ刷新 加入率減少で役割説明 帯広市

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 少子高齢化や近所付き合いの薄れなどを背景に、帯広市内で町内会の加入世帯が減少している。町内会の活動が先細りする中、帯広市は転入者へ配布するチラシを一新し、町内会費の使い道など町内会が地域で果たす役割を改めてアピールしている。広報の見直しから着手した市は、「町内会にぜひ加入し、地域の活動に参加してほしい」と呼び掛けている。(本田龍之介、細谷敦生)

 2017年度の市内の町内会数は769。総戸数7万2551戸のうち、加入しているのは4万5063戸で、加入率は62・1%だった。08年度の68・9%から、少しずつではあるが、毎年減少の一途をたどっている。

 これまでも市では、町内会加入の勧誘を目的として、転入者へチラシを配布していた。しかし従来のチラシでは、市担当者らが記載するはずの「町内会の連絡先」が空欄のままとなっており、加入に当たり市民に一部混乱が生じていた。

新しくなった町内会のチラシをPRする市民活動推進課の職員

 指摘を受けた市は今年度、チラシの構成を改め、町内会に加入するメリットや、町内会費の用途を円グラフで表すなど工夫をみせている。

 チラシでは、町内会費の使い道を行事運営費や防犯灯の電気代、環境美化代などに項目分けし、地域の中で町内会が果たす役割を明示した。例えば、市内には防犯灯が約1万6000灯あるが、その電気代の6~8割を市が負担し、残りの費用は町内会費によって賄われている。

 また、防災、環境・美化、防犯、集会施設の管理、見守り、情報伝達の6つの役割を挙げ、「町内会の活動は必ずあなたの生活に密接に関わり、役立っています」と訴えている。

 町内会には人と人をつなげ“地域の輪”を広げる役割がある。市民活動推進課は「町内会の活動は未加入者にとっては見えにくい部分も多いかもしれない。防犯や清掃面で貢献している部分が多い。ぜひ加入し、地域の活動に参加してほしい」と呼び掛けている。

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