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絵本専門士を取得 帯大谷短大附属図書館司書の水野さん

絵本専門士に認定された水野さん

 【音更】帯広大谷短期大学附属図書館(吉田真弓館長)司書の水野有子さん(38)が、絵本専門士委員会(事務局・国立青少年教育振興機構)が認定する絵本専門士を取得した。絵本の魅力や可能性を伝える指導者としての役割が期待される資格で、十勝で取得したのは水野さんが初めて。

 水野さんは苫小牧市生まれ。小学時代から音更で暮らし、下音更中、帯広柏葉高校卒。滝川市の国学院短期大学国文科に進学し、図書館司書の資格を得た。その後、音更町、芽室町、帯広市の図書館で勤務し、2011年から現職。

 仕事柄、絵本専門士の資格は知っていたが、昨年、長女が高校受験の準備に取り組むのを契機に、「一緒に勉強しよう」と資格取得を思い立った。

 第4期生となる昨年度は全国から約700人が応募した。水野さんは職務経験や志望動機などで60人(定員)に絞られた書類審査を通過した。

 昨年6月から、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京)で、延べ10日間、30コマ(1コマ90~120分)の講義を受講した。

 授業は絵本や子どもに関する知識、おはなし会やワークショップを運営する技能、絵本の創作や編集に要する豊かな感性などをバランス良く習得できる内容となっている。授業の前後には、自宅で課題にも取り組んだ。その結果、絵本専門士として必要な資質、能力を備えていると認められ、5月8日付で認定された。

 水野さんは「絵本は子どもと子育て中の親だけのものと思われがちだが、大人にこそ必要。幼児期、子育て期の後の3回目に出合う絵本が人生を豊かにする」と強調。「学生はもちろん、短大主催の一般向け生涯学習講座の開催や絵本の読み聞かせサークルとの連携などを通して、絵本の魅力を学内外に広く発信していきたい」と抱負を語っている。

<絵本専門士>
 絵本に関する高度な知識や技能、感性を備えた絵本の専門家。読み聞かせやおはなし会、ワークショップなど実際に本を使って行う取り組みや絵本に関する指導・助言などの役割が期待されている。国立青少年教育振興機構が2014年度に第1期の養成講座を開講。17年度で4期目。道内では3期で3人、4期で3人の計6人が資格を取得している。取得者は図書館司書の他、小学校や大学の教諭など。

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