未来考える自治体職員の会が発足 幕別 12市町村55人参加
【幕別】管内の市町村職員有志による「十勝の未来を考える自治体職員の会」が19日、発足した。町百年記念ホール講堂でキックオフミーティングが開かれ、前田真さん(清水)、藤谷満伸さん(大樹)が共同代表に就任。参加した12市町村の55人が「20年後の十勝」について話し合った。
同会は自治体の垣根を越えて職員同士が情報交換し、持続可能な十勝を次世代につないでいくことが目的。1月に町忠類で勉強会を開き、会設立へ準備を進めていた。
この日は発起人7人が会の名称や役員などを発表。今後の活動として、1年目は各分野の専門家などを招いた勉強会、2年目以降に具体的な方策検討などを行うとした。
発起人でもあるノースプロダクション(浦幌)の近江正隆社長と、大正大学地域構想研究所の浦崎太郎教授が人口減や学校と地域の連携などについて情報提供。共同代表の前田さんが自治体職員の在り方について話し、「20年後の十勝は人口が20%減少するなど劇的に変化する。自分が誰のため、何のために働いているのかを改めて考え、対話と合意形成を大切にしてほしい」などと述べた。
参加者は8つのグループに分かれて話し合い、十勝の20年後に向けて「十勝全体に提案できるツールづくり」「公と私をつなげる役割」「市町村の枠を超えたサービス」など会で取り組みたいことを発表した。
同会は「全道的にも例のない取り組み。まずは100人の同志をつくることを目標に、みんなで考え、みんなが進める会にしたい」としている。
(松村智裕)
その他の役員は次の通り。(敬称略)
▽監事=香田裕一、白坂博司(以上幕別)
▽事務局長=渡辺浩二(芽室)
▽事務局次長=八木俊宏(更別)
▽コーディネーター=近江正隆(浦幌)