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高知工科大の観測機器設置 ISTロケット

ロケット先端部に取り付ける観測機器を確認する山本教授(手前)や学生(IST本社工場で)

 【大樹】インターステラテクノロジズ(IST、大樹町、稲川貴大社長)の観測ロケットMOMO2号機(28日打ち上げ予定)に25日、初めての荷物(ペイロード)として、高知工科大学の観測機器が設置された。

 機器は、津波や火山噴火の検知に役立つ低周波音波や微気圧波(インフラサウンド)を観測する。ロケット先端部に取り付けられ、名刺サイズのマイク2個とブザー1つで重量は約400グラム。

 ISTのロケットに、外部の荷物を積むのは初めて。発射2分後から15秒置きにブザーを鳴らす他、実験場から1・5キロ離れた地点で花火を打ち上げて音を計測し、データを送る。

 25日から打ち上げまで同大学の山本真行教授や学生6人が滞在して、実験に当たる。

 成功すれば、民間企業単独開発の観測ロケットを使った日本初の実験実績となる。同大学は昨年7月の打ち上げでも学生1人を派遣し、実験実現の可能性を探っていた。

 26日もISTと共同で作業した山本教授は「宇宙航空研究開発機構(JAXA)のロケットでは申し込んでから機器の搭載まで3年ほど後になるなど、時間がかかる。前回からわずか9カ月で打ち上げられるのは大きい」と話した。その上で「(ISTが)とてもいいチームになっている印象。(機器にとって)乗り心地のいいロケットを打ち上げて」と、社員を激励していた。(眞尾敦)


◆インターステラテクノロジズについて
Interstellar Technologies Inc.-公式ホームページ

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  • 高知工科大の観測機器設置 ISTロケット 3

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