ジュエリーアイスでアート 大津小児童が作品
【豊頃】透明な氷塊「ジュエリーアイス」の人気を受けて、大津小学校(橋本知洋校長、児童7人)は9日午前10時から、大津海岸で「ジュエリーアイスアート」の授業を行った。全児童がそれぞれ氷を積み上げ、海岸にある貝殻や枝を使って完成させた。
図画工作の授業。大津海岸の入り口となる場所に幅5メートルほどの雪台を作り、この上に7つの作品を制作した。この日は氷が少なかったため、事前に教諭が海岸で氷を集めて作品づくりに取りかかった。
児童は、砂が着いた氷は波打ち際で洗うなど透明度にもこだわりながら、氷を積み重ねた。作品が完成すると、ペットボトルに入れて学校から持ち込んだ水を“接着剤”の代用にして作品にかけて固めた。
3年生の齊藤大斗君(8)は「思い付きで積んでいったけど、大きな作品がつくれた」と笑顔を見せた。学校で児童が事前に作った氷のお面もそれぞれの作品の前に並べた。
観光客が海岸に行くときには必ず通る場所であり、「ウエルカム オブジェ」の様相に。2年生の山田滉陽君(8)は「太陽で輝いてきれいに見えるように積んだ。観光客にも喜んでもらいたい」と話した。橋本校長は「ジュエリーアイスを通じて地域に誇りを持つ気持ちを育めれば」と授業の狙いを語った。(関坂典生)