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認知症カフェ1年 当事者らの居場所に定着 芽室

開設から1年を迎えたオレンジカフェ。認知症当事者や家族以外にも高齢者らの居場所として定着しつつある

 【芽室】認知症当事者の居場所や介護する家族の交流の場として、昨年1月に町が開設した「オレンジカフェ」(認知症カフェ)が1年を経過した。認知症や介護について気軽に情報交換できることもあり、当事者以外の高齢者の憩いの場としても定着しつつある。

 オレンジカフェは毎月第4月曜の午前10時から午後0時半まで、めむろまちの駅(めむろーど1階)で開いている。今年から町内のNPO法人生活支援ネットワーク結に業務を委託している。参加費は100円。

 カフェでは「おしゃべりタイム」と銘打ち、認知症についての講話の他、芽室の歴史や民話、手のマッサージなど参加者が講師となって特技や知識を披露することも。その後、パンやスープなどの軽食を囲む。

 昨年6月までの参加者は14~17人と10人台が続いていたが、参加者同士や民生委員の声掛けなどもあり、7月以降は20~30人台に上る。男性の姿も目立つ。

 今年1回目の開催となった22日には24人が来場した。参加者の1人で、日本笑いヨガ協会のリーダーの資格を持つ後藤有子さん(68)が笑いヨガについて紹介した。高次脳機能障害を抱える夫の實さん(71)と共に参加した後藤さんは「(介護中の)家族の方と意見交換できるので来るようにしています」と笑顔を見せた。

 参加者は結のメンバーが作ったカレーライスを味わいながらおしゃべりに花を咲かせた。認知症の夫を7年前に亡くした及川日出子さん(78)は「知人に誘ってもらって来るようになった。いろいろなことを知ることができて楽しい」と話した。

 町保健福祉課は「『認知症の知識を深めたい』という方や、相談の場として参加してくれている方もいる。認知症当事者や家族の方により多く参加してもらい、居場所や介護の負担軽減につながれば」としている。

 次回は2月26日。問い合わせは町保健福祉課(0155・62・9724)へ。(澤村真理子)

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