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野菜高値続く 管内スーパーなど苦慮

野菜の高値が続き頭を悩ませる管内のスーパー

 十勝管内のスーパーなどで野菜の高値が続いている。この時期主力の本州産が昨年の台風や大雪などで品薄状態が続き、需要期の年末を過ぎても価格が下がらない状況。特にハクサイやレタス、ダイコンなどが平年の2倍以上の価格で推移しており、カット品や小袋で値頃感を出すなど懸命だ。

 管内スーパーの青果バイヤーや帯広地方卸売市場関係者によると、年末需要期の12月は全般的に食材の価格が上がり、年が明けて1月中旬ぐらいから価格が下がる傾向がある。

 ただ、主要スーパーでは現在、通常売りの場合、ハクサイが4分の1カット200円前後、ダイコンが1本400円前後、ブロッコリー1個やレタス1玉がそれぞれ500円前後で売られている。道内産が主力のタマネギとニンジンを除く多くの野菜が、昨年12月以降、平年ベースより高い状況が続いている。

 同市場の小澤直樹野菜担当取締役は「この時期、主力となる関東や九州の産地が昨年の天候不順や大雪などで物が小さく、品薄傾向。全国から商品をかき集めている状況」と説明する。

 各店では2分の1カットにとどまらず、4分の1にカットした野菜や、カットしたハクサイなどの袋売りなどの販売を強化している。ダイイチの岩花利典青果担当バイヤーは「高値疲れで消費が低迷するのが怖い。長年、青果を担当するが、この時期になっても価格が下がらないのはあまり経験がない」とする。

 コープさっぽろ(本部札幌)の管内3店では、1袋100円台前半の豆苗(とうみょう)が前年同期比1・5倍、1袋25円前後のもやしが1・3倍の売れ行き。外崎善隆帯広地区本部長も「比較的安価な商品に注目が集まっている。小分け対応を強化しているが、品切れを起こすこともあり、こまめにチェックしている」と話す。

 年明け以降、日本海側を中心に本州で大雪や寒波が続いている。青果担当者らは品薄に拍車がかかることを懸念し、「年末より少し価格が下がってきたキュウリやトマトが、今回の大雪などで上昇するのでは」と心配する声も聞かれた。(佐藤いづみ)

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