帯広市中心部の交通規制解除へ 交差点5カ所
帯広市中心部の交差点5カ所で、10月下旬から交通規制が順次解除される。交通量減少などを理由に商店街などから要望があり、釧路方面公安委員会が検討していた。「複雑で分かりにくい」とされていた中心部の規制がなくなることを中心部関係者は歓迎。帯広署は周知し、交通事故への注意を呼び掛けている。
交通規制が解除されるのは、西3南8、9(市道西3条通)の帯広郵便局前交差点の「進行方向別通行区分規制」と、3路線4交差点の「指定方向外進行禁止規制」。進行方向別通行区分規制では、右折専用車線と黄色の実線を撤廃。指定方向外進行禁止規制は解除により、これまで交差点で禁止されていた右折が可能となる。
該当箇所では標識などの撤去作業が20日以降、順次行われ、撤去された時点で規制がなくなる。
帯広平原通商店街振興組合(夷石行夫理事長)では「3、4年前から『市内の交通事情は複雑で分かりにくい』との声を聞いていた」とし、「(今回の解除は)特に、帯広の街中を車で走り慣れていない観光客にとって良い結果になったと思う。観光を推進していく街中としても喜ばしい」としている。
帯広署は規制変更後の交通事故防止のため、付近では「前車の右折のための減速や停止」「対向車の右折のための交差点内通過」など、車両の動向への注意を促している。同署の谷地田勇交通1課長は「道路事情に慣れた地元の人ほど、いつもとは異なる車の動きに目を向けて」と呼び掛けている。(石川友史、牧内奏)
交通規制が解除される交差点は次の通り。
▽進行方向別通行区分規制の廃止
(1)西3南8、9「帯広郵便局前交差点」
▽指定方向外進行禁止規制の廃止
(2)西2南5「クランベリー前交差点」
(3)西2南9「カレーショップインデアン前交差点」
(4)西1南9「5番館前交差点」
(5)大通南12「あおば十勝ビル前交差点」