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佐藤2冠 勝毎杯全十勝バドミントン

【男子1部決勝】帯大谷の佐藤陸はスピードとテクニックを駆使し、逆転勝ちした

 バドミントンの第50回十勝毎日新聞社杯争奪全十勝高校秋季大会(高体連十勝支部、十勝バドミントン協会主催)が9月30日、1日、芽室町総合体育館などで個人戦を行った。男子1部シングルス決勝は佐藤陸(帯大谷2年)が上山昇大(同1年)を2-1で退け優勝した。同ダブルス決勝は佐藤陸・上山昇大組が田上侑生・岡田浩介組(同2年)に2-0で勝ち、頂点に立った。佐藤は2冠を達成した。女子1部シングルス決勝は只野未紅(同2年)が竹山優菜(江陵2年)を2-0で下し優勝した。同ダブルス決勝は形部優菜・池田彩綺(帯大谷2年)が小玉侑香・竹山優菜組(江陵2年)に2-1で競り勝った。大会には男子の1部シングルス94人、同ダブルス45組、2部シングルス41人、同ダブルス21組、女子の1部シングルス51人、同ダブルス24組、2部シングルス58人、同ダブルス26組がエントリーした。(内形勝也)

主将の貫禄 堂々示す
 帯大谷の佐藤陸主将が2冠を果たし、十勝ナンバーワンの実力校の主将として貫録を示した。シングルス、ダブルスともに決勝は同校対決となったが、気負うことなく勝ちきった。

 シングルは、成長著しい上山昇大の打点の高い高速スマッシュに苦戦を強いられ、第1セットを落とした。「昇大は練習のときよりも強いと感じた。レベルアップしている」と真剣勝負の中で後輩の成長を肌で感じた。

 だが、ピンチになってスイッチが入り、2セット連取での逆転勝ちで意地を見せた。「主将として、先輩として大きく高い壁であり続けなければいけない。負けるわけにはいかない」と胸を張った。

 8月に北北海道大会を制し、管内の男子ではただ一人、JOCジュニアオリンピックカップ全日本ジュニア選手権大会(9月・群馬県)に出場し、全国の強豪と対戦した。「全国で勝つためには力だけでなく、もっと相手のミスを誘う考えたプレーやスタミナ面の強化が必要と感じた」と課題を持ち帰った。

 全国大会から戻り、日々の練習のほかにスタミナアップのために毎朝4キロのランニングを欠かさない。佐藤主将は「来年のインターハイで勝つために日々の努力を惜しまないようにしたい」と力を込めた。

先輩の声掛けでペース取り戻し 只野
 女子1部シングルスは只野未紅が全5試合を2-0のストレート勝ちしたが、「決勝は相手のペースに流されてしまい、自分からのミスが多かった。先輩のアドバイスがなかったら立て直せたかどうか…」と笑顔はなかった。

 今大会は3年生の高橋魁前主将と小川涼真がサポート役を務めた。竹山優菜との決勝は小川がベンチからアドバイスを送り続けた。第1セットは終盤まで19-19と激しく競り合う展開だったが、要所で小川の声掛けが只野を落ち着かせた。

 第1セットを先取し、第2セットはサウスポーから繰り出すスマッシュの勢いが増し、一気に試合を決めた。只野は「優勝はできたけど、もっと実力をつけなければいけない」と反省しきりだった。

気持ち切り替え笑顔の逆転勝ち 形部・池田組
 女子1部ダブルスを制した形部優菜・池田彩綺組は、決勝の第1セットを落としてからの逆転勝ち。2人は「試合の入り方が悪かった。相手に合わせてしまう悪い癖がでた」とそろって反省を口にした。

 第1セットを16-21で落としたが、ずるずると悪い流れを引きずらなかった。池田は「1セットを取られた後、2人で話し合って上手に気持ちの切り替えができた」と振り返った。

 第2セットを21-17で奪い返し、勢いを失わずに第3セットも21-14で連取した。形部は「優勝する目標を達成できたことは良かった」と笑顔を見せた。

【男子】
◇シングルス
▽1部

▼準々決勝
佐藤陸(帯大谷) 2-0 河原崎大輝(帯大谷)
岡田浩介(帯大谷) 2-1 奥秋祐人(江陵)
白木瑠(帯大谷) 2-0 田上侑生(帯大谷)
上山昇大(帯大谷) 2-0 澤田塁(帯大谷)
▼9位決定戦
志村魁斗(帯三条) 2-0 小丹枝達也(江陵)
島尻慎悟(江陵) 2-0 土本留衣(音更)
高橋駿哉(帯大谷) 2-0 久江颯羅(江陵)
庄司大介(江陵) 2-0 清水一輝(帯大谷)
▼7位決定戦
河原崎 2-1 奥秋
▼5位決定戦
田上 2-0 澤田
▼準決勝
佐藤 2(21-19 21-13)0 岡田
上山 2(21-12 21-12)0 白木
▼3位決定戦
白木 2(17-21 21-17 23-21)1 岡田
▼決勝
佐藤 2(18-21 21-18 21-18)1 上山
▽2部
▼準決勝
山田亮太(清水) 2-1 一戸翔馬(大樹)
矢野颯(清水) 2-0 渡辺智貴(芽室)
▼決勝
矢野 2-0 山田

◇ダブルス
▽1部

▼準々決勝
佐藤陸・上山昇大(帯大谷) 2-0 大友斗夢・清水一輝(帯大谷)
高橋駿哉・澤田塁(帯大谷) 2-0 庄司大介・久江颯羅(江陵)
奥秋祐人・島尻慎悟(江陵) 2-0 白木瑠・後藤辰浩(帯大谷)
田上侑生・岡田浩介(帯大谷) 2-0 鈴木陸大・山口吏玖(江陵)
▼7位決定戦
庄司・久江 2-1 鈴木・山口
▼5位決定戦
大友・清水 2-1 白木・後藤
▼準決勝
佐藤・上山 2(16-21 21-13 21-9)1 高橋・澤田
田上・岡田 2(21-19 21-12)0 奥秋・島尻
▼3位決定戦
奥秋・島尻 2(17-21 21-18 21-15)1 高橋・澤田
▼決勝
佐藤・上山 2(21-18 21-10)0 田上・岡田
▽2部
▼準決勝
千葉雄登・平尾伶衣(帯南商) 2-1 武田光平・影山祐弥(清水)
鈴木諒・目黒司(鹿追) 2-0 佐藤歩夢・松田大慶(帯緑陽)
▼決勝
鈴木・目黒 2-1 千葉・平尾

【女子】
◇シングルス
▽1部

▼準々決勝
竹山優菜(江陵) 2-1 池田彩綺(帯大谷)
奥村玲音(帯大谷) 2-0 形部優菜(帯大谷)
濱下紗希(帯大谷) 2-0 伊藤冴佳(帯南商)
只野未紅(帯大谷) 2-0 小玉侑香(江陵)
▼9位決定戦
中村柚月(帯南商) 2-0 畠山紗采(帯柏葉)
江畑誉(帯大谷) 2-0 広瀬友乃(帯南商)
橋本風香(帯南商) 2-0 榎本千穂(帯南商)
中井優純(帯大谷) 2-0 斉藤なつみ(帯北)
▼7位決定戦
形部 2-0 伊藤
▼5位決定戦
池田 2-0 小玉
▼準決勝
竹山 2(21-16 21-12)0 奥村
只野 2(21-13 21-19)0 濱下
▼3位決定戦
奥村 2(21-10 21-16)0 濱下
▼決勝
只野 2(21-19 21-17)0 竹山
▽2部
▼準決勝
早田美紅(音更) 2-0 吉川ゆきの(音更)
新井梨乃(音更) 2-0 山口志津(帯柏葉)
▼決勝
早田 2-0 新井

◇ダブルス
▽1部

▼準々決勝
形部優菜・池田彩綺(帯大谷) 2-1 榎本千穂・広瀬友乃(帯南商)
中井優純・濱下紗希(帯大谷) 2-0 橋本風香・奥秋絵梨(帯南商)
小玉侑香・竹山優菜(江陵) 2-0 原弥涼・中村柚月(帯南商)
奥村玲音・竹田瑛里沙(帯大谷) 2-0 伊藤冴佳・村中冴(帯南商)
▼7位決定戦
原・中村 2-0 榎本・広瀬
▼5位決定戦
伊藤・村中 2-0 橋本・奥秋
▼準決勝
形部・池田 2(21-13 21-11)0 中井・濱下
小玉・竹山 2(23-25 21-17 21-10)1 奥村・竹田
▼3位決定戦
奥村・竹田 2(21-12 21-19)0 中井・濱下
▼決勝
形部・池田 2(16-21 21-17 21-14)1 小玉・竹山
▽2部
▼準決勝
早田美紅・新井梨乃(音更) 2-0 清水若菜・根本彩花(池田)
斉藤なつみ・平山紗妃(帯北) 2-0 八巻春菜・平井詩乃(帯三条)
▼決勝
斉藤・平山 2-0 早田・新井

関連写真

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