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乳量回復の期待込め 飼料用コーン収穫開始

並走するトラックに積み込まれていくデントコーン

 【新得】十勝管内で飼料用トウモロコシ(デントコーン)の収穫がスタートした。新得町では6日から本格的に始まり、ハーベスターが広い畑を往復しながら、バリバリという音とともに豪快に刈り取っている。好天が続いたことで豊作が見込まれており、農業関係者は牛の乳量回復を期待している。

 ホクレンによると、管内では昨年の台風災害などによる飼料の品質・収量低下が乳量生産にも影響し、昨年11月から今年3月末まで前年を下回って推移した。

 JA新得町は平年並みの1116ヘクタールで作付けし、農作業受委託として約752ヘクタール分を請け負う。昨年の不作で餌が足りない牧場があり、一部で例外的に収穫を早めて対応。前倒しで8ヘクタール分を刈った北広牧場の若杉政敏代表(60)は「餌の確保に苦労した。最低限、全量を収穫したい」と話す。

 農業生産法人シントクアユミルク(代表・太田眞弘JA新得町組合長)が栽培委託する農家6件では6、7の両日、本格的な刈り取りをスタートさせた。高さ約3メートルに伸びたデントコーンを8列ずつ一気に収穫した。同JAは「天気が崩れないことを祈りたい」と期待していた。(小寺泰介)

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