仙台の全共へ出発 十勝の14頭
【音更】仙台市で7~11日に開かれる全国和牛能力共進会(全共)に向け、十勝管内から出品する牛の出発式が4日午前11時半から、町内のアグリアリーナで開かれた。
全共は5年に1度の大会で「和牛のオリンピック」と呼ばれ、今回は種牛と肉牛の2部に全国から約500頭が集まる。道代表牛23頭のうち管内勢は過去最多の14頭。同日は種牛の9頭が、5日は肉牛の5頭が十勝を出発する。
アグリアリーナで出品牛に削蹄などを行った後、1頭ずつトラックに乗せた。荷台に畳を敷き、運転席のモニターで牛の様子を見ることができる車両で、苫小牧市からフェリーで青森県八戸市を経て丸1日かけて仙台市に向かう。
出発式には出品者やJA関係者ら約80人が出席。来賓の十勝総合振興局の坂部浩明副局長が激励。出品者を代表してサンエイ牧場(大樹)理事で十勝和牛振興協議会の鈴木英博会長(67)が「ベストな状態で全共に臨める。万全を尽くし、十勝和牛の名を全国に広めて、皆さんに恩返したい」と抱負を語った。牛を乗せたトラックと出品者のバスを見送った出席者からは「頑張れ」の掛け声が飛んでいた。(安田義教)