全国一の枝豆青々 収穫ピーク 中札内
【中札内】単一JAでは全国一の生産量を誇る、中札内村の枝豆の収穫が最盛期を迎えている。今年は日照時間が長く、さやの数も多いなど品質も良好なため、JA中札内村(山本勝博組合長)は、例年より多い6000トン以上の収穫を見込む。
栽培はJA帯広かわにしも協力し、中札内に出荷。今年は計650ヘクタールで、「大袖の舞」など3品種を5月の大型連休ごろに植えた。
収穫は23日に始まった。31日は新生東2線の川田一幸さんの畑で、JAの大型ハーベスターが実を刈り取った。青々とした枝豆はトラックに積み込まれ、村内の加工処理施設へ。洗浄してゆでた後、液体窒素で冷凍する。収穫から3時間以内に冷凍する新鮮さにこだわり、大手スーパーや学校給食用に全国へ出荷する。
昨年は開花期に天候不順が続き、収穫時期には台風が接近。収穫量は3800トンと落ち込んだ。同JA販売促進販売部の馬場孝憲課長は「今年はさやの数も多く、3粒入っているものも多い」と品質の良さに手応えを感じていた。
今年から収穫の効率化を図り、ハーベスターを新たに1台導入。4台態勢で24時間稼働させ、9月20日ごろに収穫を終える予定。(深津慶太)