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ジャガイモ収穫スタート 昨年の不作から挽回を

畑から掘り出され、手作業で選別されるジャガイモ(27日午前10時半ごろ、士幌町中士幌の小林農場で。新井拓海撮影)

 【士幌】ポテトチップスの原料になる早出し用ジャガイモ「ワセシロ」の収穫が、町内で始まった。昨年は長雨や台風で畑が被害に遭った農家も多く、昨年以上の収量に期待が高まっている。

 町中士幌の小林義信さん(81)の畑では、耕作面積32ヘクタールのうちワセシロ1・2ヘクタールを栽培。27日午前7時から家族ら4人が畑に出て、トラクターに引かれた収穫機でイモを掘り出し、収穫機の上で規格外のイモを選別した。収穫は8月5日ごろまで続く見通し。

 昨年は相次ぐ台風による大雨で畑が浸水し、水出しに追われる日もあったという。小林さんの次男利将さん(46)は「今年は春先に季節外れの雪が降ったり、干ばつが続いたりもしたが、昨年に比べると収量は1割ほど増えると見込んでいる」と話していた。

 農水省によると、加工用のジャガイモの収穫量は、道産が全国の8割を占める。中でも十勝は主産地で、収穫量(2015年)の約80万トンは全国の3割、全道の4割に上る。また、カルビーが使用する国産ジャガイモの約7割が道産で、このうち半分を十勝産が占めている。 

 ただ、不作だった昨年の収穫量は全道が1割減、十勝も減収した。菓子業界は原料不足でポテトチップスの販売を相次ぎ休止したことことから、十勝をはじめ今年の収穫量が鍵を握りそうだ。(小縣大輝、安田義教)

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  • 畑から掘り出され手作業で選別されるジャガイモ(27日午前10時半ごろ、士幌町中士幌の小林農場で。新井拓海撮影)

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