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大空中生徒会がいじめ防止の歌を制作 中学生の日に披露

「全校道徳」でDSDソングを歌う生徒会

 帯広大空中学校(上田和聡校長、生徒185人)の生徒会が、相手を傷つける言葉を使わないよう呼び掛けるオリジナルソングを作詞・作曲した。生徒自ら企画し、20日に行われた「全校道徳」で生徒会メンバーが披露。今後、全校生徒に覚えてもらい、集会などで歌い継いでいく。

 同校は2007年、当時の生徒会が「DSD(Don’t Say Die=「死ね」と言わない)宣言」をした。当時は暴言が問題になっており、生徒会が「DSD」のスローガンで暴言やいじめ防止を呼び掛けた。

 オリジナルソング「DSDソング」は、現生徒会3役の小野麻琴会長、松橋加梨副会長、菅原叶夢副会長、石原凜花事務局長=以上3年=が中心となって発案し、5月ごろから曲作りに取り組んできた。歌詞は昨年度、全校生徒から集めたいじめ・非行防止の標語のフレーズを中心に書き進め、曲は生徒会の小森純さん(3年)が笹芳にこさん(同)と相談しながら書いた。優しい曲調で「皆一緒に差し伸べようよ」「かけてあげよう優しい言葉」などと歌っている。

 20日の全校道徳は、いじめ・非行防止に向けて中学生が協力して活動する「帯広中学生の日」に合わせて開催。小森さんのピアノ伴奏の下、全校生徒の前でオリジナルソングを披露した。その後、生徒も一緒に曲を口ずさんだ。

 全校道徳の内容も全て生徒会が企画した。歌の後は全校生徒が縦割り班に分かれて、いじめの傍観者としての視点で討議。まとまった意見を「いじめられている人を1人にしない」「誰かに相談する」などと発表した。

 「最初は完成するかも心配だったけど、披露できてみんなにも口ずさんでもらえて良かった」と石原さん。松橋さん、菅原さんは「DSDは歴史がある。大空ならではのものができた」、小野さんは「今後も歌を歌い継いでいければ」と話していた。(松田亜弓)

     ◆

<DSDソング>
作詞 生徒会3役
作曲 小森純(3年)
編曲 笹芳にこ(同)

軽はずみで言う言葉で 世界が壊れる音がした
冗談で済まされない 鋭い言葉のナイフ
やめようよ その一言で変わるはず
皆一緒に差し伸べようよ 救いの手
かけてあげよう優しい言葉 皆で守ろうDSD

あなたが言うその言葉で 世界が変わる気がした
太陽が与える勇気 周りの目を気にしないで
やめようよ その一言で変わるはず
皆一緒に差し伸べようよ 救いの手
かけてあげよう優しい言葉 皆で守ろうDSD

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