更別・亜麻の花見頃 上更別・小谷さんの畑
【更別】村上更別の畑作農家、小谷広一さん(66)の畑で、管内では珍しい亜麻の花が見頃を迎えている。小さな薄紫色の花が畑一面に咲き誇っている。
亜麻はかつて「リネン」と呼ばれる繊維を製造する工場があり、管内の農家で栽培されていた。しかし、化学繊維の台頭で工場が閉鎖され、農家でも姿が見られなくなった。
小谷さんは搾油作物として亜麻に注目。2010年に栽培を始めた。今年は4月下旬に種まきし、順調に生育した6月下旬から花が咲き始めた。
花は500円玉ほどの大きさ。日の出とともに花びらが開き、正午ごろには一片ずつ散り始める。翌日は別のつぼみが花を開く。
ここ数年はホームページなどで開花状況を更新しており、管内外から写真撮影に訪れる人も。小谷さんは「今年は間隔を狭く植えたので、例年よりも花のじゅうたんのように見える」と話している。(深津慶太)