利用低迷 30日に廃止 帯広駅パーク&トレイン」南側駐車場
JR特急列車の往復利用客らが使う駐車場「帯広駅パーク&トレイン」の南側駐車場が、30日にサービスを終了する。稼働して約20年たつが、稼働率は下降傾向で、今後の維持管理に投じる費用負担から廃止に至った。今後は月極駐車場として整備される見通し。
帯広駅パーク&トレインは、特急利用者が帯広駅近くに停車できるスペースとして、帯広駅の南側を皮切りに、中央、イースト、北側の順に整備。現在、4カ所計502台分の駐車スペースを確保している。
このうち南側の収容台数は90台で、1996年から稼働。土地はJR北海道が所有、管理はジェイアール北海道レンタリース帯広営業店に委託している。
利用が複数日にまたがる、数時間で終わるケースがあるなど実態をつかめないため、稼働率の正確な数値は公表されていないが、年々低下しているのが現状。満車となるケースは年に1回程度で、関係者からは「利用客の目に付きにくい位置にある」との声もある。
JR北海道釧路支社によると、土地の所有先は変わらないが、今後、跡地を月極駐車場として再整備する見通し。(小縣大輝)