山菜料理コン、帯南商クッキング部の2人が優秀賞
山菜を使った創作料理の腕を競う「第3回山菜料理コンクール」(実行委員会主催)で、帯広南商業高校クッキング部の一森遼可さん(2年)、小池菜月さん(同)の考案メニューがそれぞれ第2席に当たる優秀賞に輝いた。2人は「これからもいろいろな料理に挑戦したい」と意欲を新たにしている。
実行委員会は旭川大学短期大学部、星野リゾート・トマム、上川管内占冠村などで構成。今年は全国から96人・119点の応募があり、書類審査を通過した8人・8点が2次審査(3日・占冠村)に進出した。2次審査で調理過程や味、見た目などが総合的に審査され、最優秀賞1点と優秀賞2点が選ばれた。
一森さんが考案した料理は「山菜おこわの蕗(ふき)の葉巻き~コロポックルのひとやすみ~」。アイヌ伝承の小人「コロポックル」の弁当をイメージし、フキやタケノコ、ワラビを入れたおこわをヤチブキの葉で包み、おかずの卵焼きやフキで彩り豊かに仕上げた。
小池さんのメニューは「山菜ぎゅぎゅっとテリーヌ~ガトー仕立て~」。テリーヌは下層にワラビ、上層はフキを使用しコンソメで味付けた。下層は緑色、上層は黄色と、味だけでなく目で見て楽しめる一品となった。
2人が個人で大会に挑んだのは初めてで、「うまくできるか緊張したけど、練習通りできた」と笑顔を見せる。受賞を受け、一森さんは「父が採った山菜で作った。他の出場者を見て学んだことを生かしていきたい」、小池さんは「今後もいろんな料理に挑み、結果を残せるよう頑張りたい」と前を向いている。(松田亜弓)