帯工業高生が種まき 台風被害の帯広川河川敷に
帯広工業高校の環境土木科2年生35人は7日、昨年の台風被害を受けた帯広市内の帯広川河川敷の草地を復元するため、クサヨシとコスモスの種をまいた。
市民団体の十勝川中流部市民協働会議(代表・柳川久帯広畜産大副学長)主催で、授業の一環として生徒が参加した。同会議はヤナギの樹林化を防ぐため、2012年から河川環境整備に取り組んでいる。
種をまいたのは、札内川合流地点付近の帯広川右岸の河川敷約7600平方メートル。高校生や同会議メンバーら約60人が参加した。
台風による増水で堆積した土砂や流木を重機で撤去した後、生徒が測量し、まく種の量を決めた。袰地(ほろち)夕斗さん(17)は「種を均等にまくところが楽しかった。台風被害はひどく、順調に育ってほしい」と願っていた。
同会議事務局員の和田哲也さんは「高校生が地域づくりに関わることに意味がある。秋に植物の成長を確認し、種まきの効果を検証したい」と話した。(池谷智仁)