フードバレー 明治と協定 生乳の価値向上 推進協2社目
十勝の食と農林漁業を柱とする「フードバレーとかち」を推進する、フードバレーとかち推進協議会(会長・米沢則寿帯広市長)は2日、食品事業会社の明治(東京、川村和夫社長)と包括連携協定を結んだ。酪農王国・十勝の生乳の価値向上と食産業の振興を目的に共同研究を重ねて、十勝のブランド力を高めていく。
同協議会と企業の包括連携協定は、2015年3月4日に食品製造販売大手のフジッコ(神戸)と結んで以来、2例目。明治が包括連携協定を結ぶのは今回が初めて。
明治は道産生乳を使った乳製品を多く扱い、十勝には3つの工場を持つ。
互いの資源を活用した共同研究などを通じて、明治にとっては乳に関する革新的な技術や情報、新商品が生まれ、同協議会にとっても地域酪農の振興や健康な食生活に寄与するとして、今回の包括連携協定に至った。
この日は帯広市内の北海道ホテルで調印式が行われ、米沢会長が「食と農業の分野でイノベーションを生み出し続ける地域として、さらに進化していく上で協定は大きな推進力になる」、川村社長が「研究だけでなく、品質の高い十勝産生乳に当社の素材加工技術を組み合わせ、画期的な商品の創出にもつなげたい」とあいさつし、協定書を取り交わした。
引き続き、乳由来のたんぱく質「ミルクプロテイン」の効能について専門家らが事例報告した。(小縣大輝)