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7月から移動スーパー事業参入 ダイイチ

ダイイチで使用するものと同タイプの軽トラック。移動スーパー機能を備えている(ダイイチ提供)

 地場大手チェーンスーパー・ダイイチ(帯広、鈴木達雄社長)は、新たに「移動スーパー」事業を始める。少子高齢化が進み、「買い物弱者」などが社会問題化する中、来年の創業60周年に合わせた社会貢献として進める。自宅前まで来る専用車で商品を見て買えるのが特徴。すでに専門業者とのフランチャイズ契約を終え、まず帯広市内の大空地域で7月26日にスタートさせる。

 ダイイチによると、冷蔵庫機能などを備えた専用の軽トラックに野菜や精肉、鮮魚、菓子、日用品などダイイチでの販売商品を積み込み、原則、契約者の自宅前まで行く。契約者は見ながら買い物ができるサービス。主にバーコードが付いた日用品などはスーパーでの通常の店頭価格に1品あたり10円を上乗せする。野菜など生鮮品は通常価格で販売する。計画では1台当たり約400品目を積み、週2回訪問する。

 新事業は、移動スーパー事業を2012年に立ち上げた「とくし丸」(徳島)のノウハウを活用する。今月、事業連携の窓口になっている会社とフランチャイズ契約を締結し、社内に外販担当部長を配置した。とくし丸の移動スーパーはすでに全国のスーパーや小売店など約70社と同様の提携をしている。

 スーパーが撤退し、高齢化率の高い大空地区から始める。今月中旬から地区内の1100軒以上を回って事業説明してきた。60件ほどの申し込みがあるという。軽トラック1台からスタートし、今秋以降はトラックの台数を増やし、市内の南地区や東地区にも対応範囲を広げる。その際はトラックで地域を回る個人事業主も募集する。来春をめどに旭川や札幌地区でも事業を開始、19年9月までに3地区で13台体制、契約者700人目指す。

 ダイイチは1958年創業。担当の若園清専務は「社会貢献事業としてお客さまのために何かできないか、1年半ほど前から模索してきた。市と今年結んだまちづくりに関わる包括連携協定の趣旨にも合致している。地域の見守り活動にも取り組みたい」と話している。問い合わせは外販担当(090・8899・1094、午前10時~午後6時)。

 コープさっぽろ(札幌)でも移動販売車事業を十勝管内などで展開している。(佐藤いづみ)

関連写真

  • 7月から移動スーパー事業参入 ダイイチ 2

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  • ダイイチで使われる予定と同じ移動スーパーの機能がついた車(ダイイチ提供)

    ダイイチで使われる予定と同じ移動スーパーの機能がついた車(ダイイチ提供)

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