双葉幼稚園園舎が国の重要文化財指定
国の文化審議会は19日、国の重要文化財(建造物)に新たに10件を登録するよう、文部科学大臣に答申した。道内からは帯広市内の旧双葉幼稚園の園舎(東4南10)が挙がった。
同園舎は1922年完成。当時の同園の保育者で後の2代目園長臼田梅が発案した。閉園する2013年まで90年以上使われた。10年に文化庁から、帯広初の国の登録有形文化財に指定された。現在は宗教法人日本聖公会北海道教区(札幌)が所有している。
答申では、同園舎について「近代の幼稚園園舎の基本計画である遊戯室中心の平面を持ち、大正期建造の園舎としては希少」「球形、四角形、三角形などの基本図形を用いた明快かつ独創的意匠」と説明され、意匠的に優秀で歴史的な価値があることを指定の基準とした。
今回の答申から官報告示を経て、国宝・重要文化財(建造物)は2474件、4935棟になる予定。(大木祐介)